ごんた屋の超音波カッターNH7603を例に、仕組みをわかりやすく解説します。
刃が毎秒4万回振動しています
NH7603は、ハンドピースに取り付けた刃を 約40kHz(毎秒4万回)という非常に速い速度で振動させます。
見た目にはほとんど動いているように見えませんが、 刃先では非常に細かい振動が繰り返されています。
振動と摩擦熱を利用して切断します
超音波カッターでプラスチックなどを切ると、 刃の高速振動によって素材との間に摩擦熱が発生します。
この熱によって刃の周辺の樹脂がわずかに軟らかくなり、 刃が素材の中へ進みやすくなります。
刃の振動を利用しながら、ゆっくり進めるのがきれいに切るコツです。
普通のカッターとの違い
一般的なカッターナイフは、 手で刃に力を加えて素材へ押し込みながら切断します。
超音波カッターは、それに加えて刃そのものが高速振動するため、 プラスチックなどの加工を行いやすくなります。
・プラスチックの切断
・アクリルなどの加工
・車両テールランプやライト周辺の加工
・インパネなどの樹脂部品加工
・プラモデル・模型・フィギュア製作
・シート類や薄い素材の加工
・各種ワンオフ工作
刃を交換すると用途を広げられます
NH7603は、用途に合わせてさまざまな交換刃を使用できます。
切断する素材や形状によって刃を使い分けることで、 より作業しやすくなります。
切るだけでなく、溶着にも使えます
超音波カッターは、振動によって発生する熱を利用する工具です。
専用の溶着刃を使用することで、 樹脂部品を溶かして接合したり、 プラスチック部品の補修などに使用することもできます。
「切る」だけではなく、 工作内容に合わせて用途を広げられるのも超音波カッターの特徴です。
切れ味を維持するにはメンテナンスも重要です
超音波カッターは精密な工具です。
刃固定具・イモネジ・ホーン部分などの状態が悪くなると、 超音波振動が正しく伝わらず、 切れにくくなったり安全装置が働く場合があります。
刃だけではなく、 刃固定具・イモネジ・ホーン周辺の状態も確認してください。